カルシウムだけでは身長を伸ばすことができない理由

カルシウムだけでは身長を伸ばすことができない理由

「背が高くなりたかったら牛乳や煮干しをたくさん食べなさい」と、私自身子供のころに両親や祖父母からよく言われていました。これは、カルシウムが牛乳や煮干しに豊富に含まれているからです。昔から、身長を伸ばすにはカルシウムを摂ればいいと言われていました。しかし実は、カルシウムを摂るだけでは身長を伸ばすことはできないのです。

 

カルシウムの働きは骨を丈夫にすることです。しかし、骨が丈夫になるだけでは身長を伸ばすことはできません。身長が伸びる仕組みは、骨の先端にある軟骨細胞が増殖し、層が重なり合うように暑さが増したところにカルシウムが付着し、骨として形成されることで骨が伸びるというものです。つまり、身長を伸ばすには軟骨細胞を増殖させる必要があるのです。この軟骨細胞の原料となるのがたんぱく質です。たんぱく質は血液や筋肉を作る働きがあることで知られていますが、骨の成長にも欠かせない栄養素なのです。

 

また、カルシウムはとても吸収されにくい栄養素で、いくら牛乳や煮干しをたくさん食べてもそれだけではほとんど体内に吸収されません。カルシウムの吸収を上げるには、一緒にマグネシウムなどの栄養素を摂取する必要があるのです。

 

さらに、骨を成長させるにはカルシウムやたんぱく質、マグネシウムなどの栄養素とともに成長ホルモンの働きかけが必要です。成長ホルモンの分泌がなければ、いくら栄養が十分でも身長を伸ばすことはできません。成長ホルモンは深く眠っているときや運動をしているときに多く分泌されます。反対に、睡眠や運動が不足していると成長ホルモンが十分に分泌されなくなってしまいます。

 

このように、身長を伸ばすためにはバランスよく栄養を摂取することと良質で十分な睡眠、そして適度な運動が欠かせません。このどれか一つでも欠けてしまうと、身長は十分に伸びなくなってしまいます。お子様の身長をしっかり伸ばすためにも、ご両親が意識してお子様の生活習慣を整えてあげてください。